ベネッセの学力推移調査とは?
息子くんが入学した私立の中高一貫校では「ベネッセ学力推移調査」が導入されています。
2018年に入学しましたが、4月に第1回目が実施されました。
私も息子くんも、このテストの事は新入生オリエンテーションで初めて聞きました。
難しいテストなので100点中50点とれれば良い方と言われ、どんな勉強をしておくべきなのか知りたくて、ネットでいろいろと検索して調べました。
「ベネッセ学力推移調査」とは、主に中堅校という学力レベルの位置づけにある中高一貫校が、生徒個々の学力推移をチェックするために導入している学力テストです。
導入している学校は増えており、2019年4月のテストは6万人弱の学生が受けています。
久留米附設、灘や開成などの難関校では、別の難易度の高い学力テストが導入されており、
このテストには参加していません。
学校によって、年に1回のみ実施するところもあれば、年に数回実施しているところもあるようです。
息子くんの学校では、2018年度(中学1年)は、4月と10月の2回実施されました。
4月は国語と数学のみ2教科、10月は英語を加えた3教科、それに学習実態調査(学習時間等アンケート)です。2019年度(中学2年)は4月と10月、翌年1月の計3回実施される予定となっているようです。
また、4月のテストはマークシート方式となっている為、比較的点数をとりやすい傾向にあるようです。入学後の第1回の成績表については、校内偏差値及び校内順位のみの記載だけで、全国平均点等の項目はありませんでした。
2018年10月に行われた中1の全国平均点は以下の通りです。
教科・コース | 全国平均点 |
国語 | 65.1 |
数学 | 51.8 |
英語 | 49.0 |
国数英総合 | 165.9 |
国英 | 114.0 |
数英 | 100.8 |
国英 | 117.0 |
2019年4月に行われた中2の全国平均点は以下の通りです。
教科・コース | 全国平均点 |
国語 | 65.2 |
数学 | 54.4 |
英語 | 56.4 |
国数英総合 | 175.9 |
国英 | 121.6 |
数英 | 110.7 |
国英 | 119.6 |
息子くんの学校の校内平均点は、上記の全国のものと比べると各教科2~5点下回っていますので、それ程学力レベルは高くない学校ということになる訳ですね。。。
GTZ(学習到達ゾーン)とは何なのか?
中学へ入学して最初(4月実施)のテスト結果については、国語と数学のみの評価で、校内の偏差値・順位表示だけで、全国平均や全国順位などの表示はありませんでした。
2回目(10月実施)から、校内の偏差値・順位、全国平均点、順位、偏差値が記載され、
左側にGTZという欄が設けられ、S1~D3の15段階の評価数値が記されています。
GTZとは、テストの得点をもとに、全国における学力の位置を15段階で表したものです。
高校卒業まで共通で使用される指標となっているため、どの程度の学力を有しているかの目安となるかと思います。
S1 超難関大レベル
S2・S3 難関大学合格レベル
A1 難関大学挑戦レベル
A2・A3 国公立大・中堅私立大学合格レベル
B1・B2・B3 国公立大・中堅私立大学挑戦レベル
C1・C2・C3 4年生大学挑戦レベル
D1・D2・D3 基礎・基本要請レベル
ちなみに息子くんは国語A1・数学A3・英語B1でした。
うーん、英語の苦手さが顕著ですね。。。
難関といわれる中高一貫校は導入していませんので、あくまでも学習の定着度をみる目安となるテストかな…と思いますが、息子くんの学校では選抜クラス選定(昇格・降格)に利用されているようです。
学力推移調査と共に行われる学習実態調査
学力推移調査(3教科)の後、学習実態調査が40分をかけておこなわれます。
これは、生徒が日々の生活における生活習慣や、先におこなったテスト教科(国・数・英)の学習方法などの調査アンケートです。
睡眠や学習時間、携帯やスマホの利用時間など、いくつかの選択肢の中から回答する様式です。ベネッセによるデータ収集目的のものと思われますが、後日配布される個人成績表には、ここで回答した生活リズムや学習時間がグラフ化され記載されているので、家庭内での学習時間や生活習慣の見直しに利用できます。
進研ゼミ(通信教材)は学力推移調査対策になるのか?
ベネッセの学力推移調査は、中堅レベルの中高一貫校が導入している学力テストで、入学後まもなく行われる為、試験対策はないのか?どんな勉強をしておくべきか?などなど、中1生やその保護者が検索したり、掲示板であれこれ質問されていたりします。
我が家でも、入学して初めて知ったので、当時は色々と検索して情報集めをしました(笑)。
その中で、進研ゼミを受講するとこのテストで良い点がとれますか?といった内容の質問を見かけました。
息子くんは幼児期から進研ゼミを受講しており、現在も中高一貫講座を受講中ですが、この学力推移調査とは全く別のものですし、このテスト用の対策テキスト等があるわけではありません。ただ、各学年の学習内容が出題範囲なので、きっちりと基本を学習する教材としてはおおいに活用できると思います。息子くんは小学校時から現在まで通塾せずにこの教材のみで学習しています。(※中学受験対策の為6年生時は通塾しました。)
また、家庭学習の習慣をつける為にも、通信教育は役立つ教材と言えると思います。
最近では、ラクマやメルカリ等で、試験が早期に実施された方が問題を販売されているのを見受けますが、これでは自身の本当の実力が判断できませんね。このテストの成績が内申等に影響するものでは無いので、あくまでも日々の学習の定着度を把握するためのテストだということを理解しておきましょう。
息子くんが通う学校では、10月25日に学力推移調査の2回目が実施されました。
午後からは自己採点の時間が設けられ、前回よりも国語の点がとれなかったと悔しがっていました。結果は2学期末の3者面談時に返却予定です。
2019年度 ベネッセ学力推移調査 第2回 中2
2019年度 ベネッセ学力推移調査 第3回 中2
2020年度 ベネッセ学力推移調査 第2回 中3
2020年 中3 第2回 ベネッセ学力推移調査の結果
2021年度 ベネッセ学力推移調査 第3回 中3
2021年 中3 第3回 ベネッセ学力推移調査の結果